SUPER BEAVER『人として』を讃える。
こんにちは。elephantearです。
今日は、SUPER BEAVERさんの『人として』という歌の歌詞について語ろうと思います。
SUPER BEAVERは、弟に勧められて知るようになりました。
最初はその歌声に惹かれて聴くようになったのですが、いくつか耳にするうちに、その歌詞にも強く心動かされるようになりました。
恥ずかしいくらいストレートで、でも正しくて、誰もが心では願っている理想の姿や、誰もが頭ではわかっている自分の姿を、包み隠さず訴えかけてくれます。
今回はたくさんある名曲の中から、『人として』の1番をご紹介します。
①人は騙す 人は隠す 人はそれでも それでも笑える
人は逃げる 人は責める 人はそれでも それでも笑える
②あなたに嘘をついて 後悔をした 僕も騙されているかもしれないけど
疑って暴くよりも 嘘ついた人が気付いて 傷付いて 解るほうがいいと思うんだ
③そうなんだよ
信じ続けるしかないじゃないか
愛し続けるしかないじゃないか
身に覚えのある失敗を どうして指差せる?
受け止める以外はないじゃないか
馬鹿だねって言われたって カッコ悪い人にはなりたくないじゃないか
人として 人として
かっこよく生きていたいじゃないか
あなたはもう既にかっこいいですううう
と言いたくなってしまうくらい、誰の胸にも響く言葉ばかりだと思います。
①の「人は騙す・隠す・逃げる・責める」からの「それでも笑える」。
対・人だけでなく、対・自分も含めて考えば、前の4つの行動は簡単にすべて当てはまるのではないでしょうか。
恐らく誰もがやってしまうこと、でもできればやりたくなかったこと、ですよね。
そう思い描いてからの「それでも笑える」。
この言葉に救われました。
楽しいことはちゃんとある、と断定してくれています。
続いて②の歌詞。
「疑って暴くよりも、嘘ついた人が気付いて傷付いて解る方がいいと思うんだ」
これはもう、個々人だけでなく社会についても言えることですよね。
人々の悪い心を疑うのではなく、良い心を信じて生きていきたいです。
そして、サビの③。
断定するのではなく、語尾に「~じゃないか」とつけることで、共感を求めているところが特徴的です。
歌詞が仮に、「信じ続けるしかない」「愛し続けるしかない」と断定されていたとしたら、きっとこの曲の受け止め方はだいぶ変わっていた気がします。
この語尾の形があることで、私たちが心の奥底にもっている本心を、強く優しく確実に表に押し上げてくれます。
「馬鹿だねって言われたって」
これはつまり、上手に生きれなくたって、ということだと思います。
きれいに自分を見せることのできる人が賢くみえる世の中で、
時に正しさの基準がわからなくなる世の中で、
人として人を信じ、愛し、受け止め、
人にも自分にも恥じない自分でありたいと強く思います。
「人としてかっこよく生きていたいじゃないか」。
今回この歌をご紹介したのは、先日ある友達からの相談を受けたときに、この『人として』を紹介したら、気持ちが軽くなったと言ってもらえたからです。
音楽は人を救う。音楽の力の偉大さを改めて感じました。
ぜひ聴いてみてください。